SDGs SOLUTIONS 建材セグメント(高炉スラグ)
大量のCO2削減を一気に推進
ビルなど大規模構造物の主要材料、鉄とセメント。
そのセメント製造のために排出されるCO2は年間400万トンにも上ります。
製造時に高温処理が必要で大量のCO2が排出される建材の一部を
製鉄副産物の高炉スラグに置き換えていこう ―― それが私たちの取り組みです。
高炉スラグの活用は、脱炭素化を国家レベルで一気に推進します。
日本のどこかで、日々建造されているビルなどの大規模構造物。その主要材料であるセメントの生産には1400℃以上の熱が必要で、大量のCO2が排出されます。そのセメント成分の30%~60%を、鉄鉱石から鉄をとったあとに残る副産物=高炉スラグに置き換えた場合、製造する熱エネルギーが不要になり、CO2排出を大量にセーブすることができます。政府からも注目され、新商品の開発も進む高炉スラグの活用は、莫大なCO2削減を一気に進める切り札です。
高炉セメントが実現する
CO2排出抑制効果
鉄鉱石から鉄を取り出したあとに残る高炉スラグは、普通セメントに一部を置き換えて使用できます。新たな熱加工が不要な高炉スラグを、製造時に大量の熱エネルギーを必要とする一般セメントに置き換えることで、国内全体では、年間360万トンものCO2が削減されています。
特性を活かして
建物基礎への普及を推進
NC建材では、高炉スラグを約40%配合した高炉セメントB種の拡販に力を入れています。耐塩害、耐アルカリなど化学的耐久性に優れ、ひび割れが生じにくく、水密性に優れたこの製品は、ビルの基礎や杭の用途に適しています。環境性だけでなく、素材特性としても優れ、文字通り構造物を支えます。
CO2低減製品向けに
高炉スラグ微粉末の提供
政府からの要請を受け、ゼネコン、セメント業界では低炭素コンクリート、生コンプラント、コンクリート2次製品の開発が活発化し、試験用の高炉スラグ微粉末を必要としていますが、小量単位の資材が存在しません。私たちは業界全体の脱炭素推進を目指し、新たに小量製袋を行い、供給しています。
セメント以外の
環境負荷低減製品も提供
高炉スラグを使用した新しい土壌改良剤商品、「カタツムリ」を提供しています。「カタツムリ」は多くの企業から排出されるペーパースラッジ、スラグを原料とし、現場不良土と混合撹拌することで、廃棄物とすることなく良質な改良土として再利用します。従来のセメント・石灰系固化材に劣らない品質です。