SDGs SOLUTIONS 管理本部(能楽)
地域活性化を目指す
新ケミカル商事本社がある北九州市における地方創生の取組です。
日本が世界に誇るユネスコ無形文化遺産「能楽」に
この地の神事をモデルにした演目「和布刈(めかり)」があります。
この「和布刈」という演目を通して、伝統あるこの地域の誇りの
再認識から地域の活性化へとつながる取り組みがいま、ひろがっています。
北九州市の地域課題、「人口減少」と「高齢化」。この地に本社を置く企業として、貢献できることはないか ―― その想いに結びついたのはある地元能楽師の言葉でした。「北九州市には能楽の演目『和布刈(めかり)』があるのにもったいない。」子ども、能楽、地方創生を結ぶ私たちの活動がひろがり始めました。
地元が忘れている
能楽の演目
「和布刈(めかり)」とは能楽よりも遙か昔、関門海峡で1700年前から今も続く、元旦の早朝にわかめを刈り神前に供える神事です。能楽の演目ともなっていますが、地元のひともあまり知りません。私たちは能楽を通じてこの演目を広め、地元への誇りを呼び起こし、人口減少に歯止めをかけたいと考えました。
伝統芸能の継承と
地域の誇りの醸成
人口減少が続くなか、能楽の継承者もおのずと減少します。また、地域人口が減少するのは、魅力や郷土愛が薄れてきているからかも知れません。私たちは、この地の人々、特に小さな子供たちが地元由来の演目を見ることで、能楽の文化継承と地域の誇り両面のシナジーを得られると気づきました。
能楽を教育の現場に
北九州市、北九州商工会議所からのご賛同・ご協力を得て北九州市の小・中学校で能楽出前授業が実現しました。学校からもこのような地元の題材を使った伝統文化を通して、子どもたちの地元に対する愛着を育む機会を増やしたいと好意的なコメントをいただきました。
ひろがる、
能楽授業と文化継承
能楽出前授業は、年々実施エリアが拡大しています。また、教育と同時に、能楽の普及を目的とした能楽師による一般向けの公演「和布刈」も開催。さらに、興味のある児童生徒を募って、子ども能楽体験教室も開催されています。私たちの取り組みは芽生え、根付き、広がりを見せています。