SDGs SOLUTIONS 樹脂セグメント(ケニア)
資源に変える
アフリカ東部 赤道直下の国、ケニア共和国。
2018 年、中国は国策で廃棄ペットボトル資源の輸入急停止に踏み切り
リサイクル技術を持たない国では廃棄ペットボトルが溢れ出します。
私たちは、ケニアの人たちが持続的にこの問題を解決できるように
これまでの知見と技術で取り組んでいます。
ペットボトルの廃棄を資源として輸出する方法に頼っていたケニア。その受け入れが急にストップしてケニアの人々は戸惑います。私たちは、2019年8月から独立行政法人国際協力機構(JICA)の中小企業海外展開支援事業に参画し、ケニアのペットボトルはケニアの人の手で、適正処理と再資源化が行えるようにしようと、立ち上がりました。
廃棄プラスチックの輸出処理で
問題は解決しない
ケニアから資源として中国へ輸出されていた廃棄ペットボトルが、中国で飽和となり、輸入が遮断されました。行き場をなくした廃棄ペットボトルがあふれかえりますが、ケニアの廃棄ペットボトルはケニアで適切に処理されるべきです。私たちはその技術力を提供し、衛生的な環境が持続的に続く活動を始めました。
ケニアの人の手で解決できる、
持続的なソリューションを
まずは、現地調査を行い、日本の高度なリサイクル技術が活用できるかを見極めます。ペットボトルをペレット(粒状の再生原料)に加工して再生利用する説明を、現地のさまざまな機関に説いていきます。その中でジョモ・ケニヤッタ農工大学がカウンターパートとして浮上し、希望が見えてきました。
未来を具体的に描いて、
必要な技術と仕組みを準備する
理想だけでは、循環型社会の形成は望めません。廃棄ペットボトルをペレットにするための具体的な装置と技術力が必要です。そして、私たちの活動が終わったあとも、ケニアの人がその装置を使いこなし、利益も上げていかなくては循環サイクルが回りません。大学に機材を導入し、ペレットづくりを伝えます。
この取り組みが続いていくことを、
大学生の笑顔で確信
2024年1月からは、実証事業の説明および見学のためのワークショップを開催しています。そこに集う学生の笑顔をみれば、このプロジェクトが続いていくことがわかります。持続可能でクリーンな未来のため、リサイクルペレットからの様々なリサイクル製品をケニア国内で製造を行い、サプライチェーンを構築するまで取り組みます。
- 使用済みペットボトル再資源化のための案件化調査 (2019年8月 ~ 2021年2月 )
- 使用済みペットボトル再資源化のための普及・実証・ビジネス化事業 (2022年2月 ~ 2025年2月 )